みんな知ってる「トイレの歴史」
こんにちは、やましたです!
トイレはほぼ毎日使ってるとは思いますが、その歴史は知っていますか?
今年最後かもしれない記事は、そんなウンの付きそうな話をしとこうかなと思います!
たぶん、この記事にはトイレの神様もきっとニッコリ!!
ちなみに、中国には紫姑神というトイレの神様の信仰があり、これをまつれば女性の願いが叶うとか
女性の方は試してみては?
では、トイレっていつからあったのでしょうか?
現在、世界最古のトイレとして発見されているのはイラクにあるエシュヌンナ遺跡(紀元前2200年頃)で発見されたものです
しかも、腰がけ型の水洗トイレ!!
4000年以上前にはすでに、水洗トイレが作られていたんですねー、ほんとびっくり!!
人間が生活して行く上で、排泄は切っても切れないものだから、自然と進化したんでしょうね
しかし、その後の紀元前500年頃のギリシャではトイレが無かったとか
つまり、街のそこかしこで皆がフンばっていたので街中は不潔で、ブツは垂れ流し状態だつたと推察されています
古代ギリシア文明の衰亡の原因はトイレがなかったことによる、チフスやペストなどの病気の流行が多かったのが原因とも言われています
やっぱトイレって偉大ですね!
ちなみに、同じ時期のローマさん
こんな感じのトイレをしっかり設置!!
下水道完備の水洗トイレが盛りだくさん!
公共のトイレも144ヶ所近くもあったとか
さすが、建築の変態ローマさん(褒め言葉)インフラ整備にかける情熱は異常っす
しかも、現代でも当時の下水道の一部は雨水用の水路として現役ってのが、マジすごい!
ほんと、ローマ半端ないって!!
ちなみに、この頃はお尻を何で拭いていたのかというとこれ
掃除道具じゃないですよ!
この先についてる海綿(黄色い部分)を水につけて、フキフキしていたそうです
ちなみに、これは共用だったという説と個人が携帯していたという説があります
まぁ、さすがに用途が用途なんで、個人で持ってて欲しいっすね
海綿といえば、マタイの福音書の一節に「彼らの一人が駆け出して海綿をとり、それに酸いぶどう酒を含ませて葦の棒につけ、イエスに飲ませようとした」とあります
兵士がすぐ用意できる海綿っていったら、トイレ用だったのかなぁと考えるとえげつないですね
「大丈夫!これ新品だから!!」とでも言ったんでしょうか
まぁ、これは聖書によって記載が違うのでなんともって感じですかね
ちなみに、この時代のローマは各地へ侵略に行ってましたが、その侵略した場所でもしっかりと上下水道などを築いて、トイレやお風呂も作っていました
もはや、建築家ですね
それから時はめぐって1200年ごろのフランス
難攻不落といわれた名城「ガイヤール城」
しかし、この城にも無防備な点がありました
そうトイレです!!
このころの城のトイレは「ガードローブ」と呼ばれるもので
早くいえば、外に垂れ流すトイレです!
名城ガイヤール城もこんな感じのトイレをよじ登ってきた、クソ度胸のフランス兵に陥落してしまったわけですね!
これ以降は、防御にも重点をおいたガードローブも造られるようになりました
・・・垂れ流しなのは変わりませんが
風の強い日には、イロイロと宙を舞ったんでしょうねぇ
「なんでや!ローマから退化しとるやんけっ!」って感じでしょうが、ちゃんと理由があるんです
ローマが去ったヨーロッパを埋めたのはゲルマン民族でした
しかし、彼らはただ破壊しただけで、ローマの建築技術などは学ぼうとしなかったんですね
「敵のものはすべてぶっ壊せ!」の精神です
単純に再利用する技術がなかったのかもしれませんが・・・
そのローマの技術を受け継がなかった関係で、この先もヨーロッパはトイレの暗黒時代に突入してしまうのです
ちなみに、テーブル事情も退化しちゃうんですが、それはまた別の話、、、
しかし、こんな時代でもしっかりトイレの事を考えてくれた人がいました
それは、我らが天才
レオナルド・ダ・ヴィンチ!
彼が考えたトイレ
・折りたたみ式の便座
・壁に内蔵された給排水管
・屋根まで続く換気シャフト
・釣合い重りを使った自動ドア
15世紀の時点これ考えるとか、もう未来人でいんじゃね?
さすが「万能の天才」は伊達じゃないっすわ
ということで、
次は18世紀のイギリス!!
さて、お分かり頂けただろうか?
この絵にもしっかりトイレ事情が描かれています
はい、左上のこの人!
なにかを捨てています
もうお分かりですね?
この時代のイギリスのトイレは「おまる」で、それを窓から投げ捨てていました
町のそこらかしこに、色んなものが放置されている状態で、街中で集められたブツも近くの川にそのまま投げ捨てていたため、1858年には悪臭がひどくなり、会議が中止になってしまった事もあります
あの有名なファラデーも環境改善についての研究をしていました
まさに、古代ギリシアの惨状ふたたび!!ですね
なので、この時代の男性は上からの爆撃にそなえて、帽子やマントを
女性は地雷を踏まないように、ハイヒールを使って、ウンをつけないように道を歩く努力をしていたわけですね
ちなみに、現代では本などを置くナイトテーブルですが、もともとはおまる置きでした
なぜ、15世紀には水洗トイレが考えられていたのに、ぜんぜん使われてないかというと
人口に対して、水の供給が圧倒的に足りなかったからです
ヨーロッパの都市は外的を防ぐ城壁で囲まれていて(進撃の巨人のようなイメージ)、面積を広げにくかったのです
それが原因で人口の過密を招き、絵のように高い建物ばかりになったんですね
きれいな飲料水も足りない時代だったので、下水システムにまわす分などあるはずもなく、水洗トイレを普及させるは夢物語でした
水田農業で肥料代わりに使っていた日本と違い
畜産が普及していたヨーロッパでは家畜肥料が十分にとれたため、わざわざ人のブツまでは再利用する習慣がなかったのです
下水がないから遠くに流せない
肥料としても使われない
結果として、その辺にポイっとしていたわけですね
そこで、簡単に捨てられるように、持ち運びができる「おまる」が普及したわけです
こんな感じで、嗜好をこらしたものまであったようです
思わず、食器と間違えそうな域です
19世紀のイギリス
では、実用的な水洗トイレが出てきたのはいつ頃から出てきたのかというと、イギリスの産業革命の時期だといわれています
現代のものとほとんど同じ構造のサイホン式トイレを開発したのは、イギリスの発明家「ジョージ・ジェニングス」です
これまでは水洗トイレといっても、水がちょろちょろと流れるだけのものだったので、水に勢いをつけて一気に「ジャー」っと流すトイレは画期的だったのです
彼は、1884年の健康博覧会でこのトイレで金メダルを獲得しています
さらに彼は、クリスタルパレスで行われた第1回万国博覧会で公衆トイレを出展していています
このとき、トイレを使用するのに1ペニー必要だったことから、「spend a penny = トイレに行く」という言葉が生まれました
約100年前まで、課題となっていた水不足の問題もこの頃には上下水道が整備され、下水はテムズ川の下流に流されていました
このおかげで悪臭や疫病の危険もだいぶ改善されました
公衆衛生復活、さいこう!!
そして、トイレットペーパーの登場もこの頃
現代のトイレの原型がやっとこさ完成するわけですね
それまでも、一応紙で拭く習慣はあったんですが、吸水性も悪くおまけに硬かったため不評でした
よく使われたのは、木や草の葉、それに手です
冗談くさいもので、侍女のリボンや猫とかもあります
そう考えると、トイレットペーパーは偉大な発明ですね!
20世紀に入ると、トイレットペーパーはさらに柔らかくなり吸収性も上がっていきます
そして、水洗トイレも静音性や抗菌処理、水の量を減らしたりと、どんどん進化していきました
今では座ったままお尻を洗ってくれる機能まであるので、ほんとすげー進歩!!
トイレはあるのが当たり前すぎて、あまり意識されないかもしれませんが
人間の生活に直結するものなので、その歴史を知るというのも良かったんじゃないでしょうか?
これからは、先人たちの偉大な功績に思いを馳せながら、フンばってみてください!
あと、中世西洋のファンタジー見るときに、トイレ事情を考えるとまた違った楽しみ方ができますよ!
ディズニーとか
ということで、私は「古い友と握手をしてきます」
みなさま~、よいお年を!!